龍禅寺について
大日塔
大日如来は宇宙の真理そのものを現わすとされている密教の絶対的中心の本尊である
その真理とは一つに六大といい地・水・火・風・空・識がこの世をつくっているとされる それを所成という
内陣に装飾している両部曼陀羅は身体・言葉・心の三種のはたらきをもちそれを三密といい現実世界にあらわれる
大日如来の法身はこのような色も形も活動もありあらゆる所であらゆる時に御説法しつづけてくださっているといわれている
延命地蔵(身代わり地蔵)
このお地蔵様は大地の母とか大地の蔵ということを意味し
お釈迦様入滅後五十六億七千万年して弥勒菩薩(未来仏)がこの世に現われるまでの間人びとの悩みや苦しみを救済する菩薩である。
延命地蔵は大地の堅固のように菩提心が堅固で願をかけると自分が身代わりになって、さまざまな病苦を受けて下さり、それを打ち消すもので延命を授けて下さるお地蔵様です。
水子地蔵
人が亡くなると冥途の旅をはじめます。 七日すぎると冥界をとうとうと横切って流れる大河三途の川にさしかかります。そして仏様が用意してくれた大きな船に乗り、三途の川をわたります。 岸のほとりには賽の河原が見えてきます
小さい幼な子は親より先に死に向い、生きている間が短く、なにもできなかった念で賽の河原の小石を積んで一生懸命に塔をつくりますが、鬼がやってきて鉄棒で邪魔し塔をこわしにやってきます。その時助けて下さるのがこの水子地蔵様といわれています。このように慈悲の深いお地蔵様です
百万遍宝観音(ひゃくまんべんたからかんのん)
ここ龍禅寺は聖徳太子、行脚のみぎり、馬込川から竜が昇天し、お告げにより、本尊(千手観世音菩薩)を安置したお寺です。
この百万遍宝観音は千の下、万民を救済し、その為に真言を百万遍唱えて、功徳(宝)を頂ける大聖観音様です。
どうぞ現世の御利益として開運、厄除祈願、商売繁昌、交通安全、家内安全、合格祈願、無病息災、子宝など、それぞれ祈願してよき功徳にあずかれますようたゆたかにご参詣ください。
平成三十年十二月二十五日建立
修行大師
開祖弘法大師空海は若き日、仏門に入り山岳修行で山水を渉覧し吉野、紀伊国や四国八十八ヶ所を修行した
室戸岬では一沙門にならった虚空蔵求聞持法を修法し真言を一日二万回となえて、最後の日、明けの明星が空海の御口に来影し結願した
また空海は紀伊国での修行で蓮の花びらの様な八葉連峰の高野山と出会い、晩年この地に真言密教の修行道場を開き、生きながらにして入定し永遠の禅定に入った
龍禅寺大梵鐘
文化十一年(一八一四) 二月に鋳造されたもので直径一・二四m高さ二・〇四m重さ一・三四tのもので当時、徳川家康から特権を与えられていた遠江国森(周知郡森町)の鋳造師 山田七郎左衛門の作で鋳造当時境内には延べ数百人の職人が動員された
参詣者も現世の御利益を得ようと金や銀の手鏡やかんざしを献納したという
昭和十七年十二月八日戦時に際して供出したが幸にも終戦で難を免れ金属回収所より無事還元された
今日遠州最大のものとされ煩悩を打ち消してくれるという